おもな外傷歯の治療方法

歯の脱臼
●完全脱臼の場合
外傷によって完全に歯が抜けた完全脱臼の場合、受傷後すぐであれば、歯の表面に付いている歯と骨を固定する細胞はまだ生きています。抜けた歯は、できるだけ早く生理食塩水や牛乳につけて歯科を受診してください。すぐに歯科医院に行けば、歯を元どおりに戻せる可能性があります。受傷から時間が経過すると、再植も予後不良となります。

乳歯の脱落では一般的に再植はしないとされていますが、再植を行っている症例も学会等では報告されています。

症例●不完全脱臼の場合
その経過によって、そのまま様子をみるか、動揺の程度、咬んだときの痛みの有無などにより、固定を行うことがあります。また転位があれば整復し、固定を行います。乳歯が陥入した場合は、そのまま様子をみることもあります。

歯根破折
【1】破折した部分より上の破折片に転位があれば、速やかに整復し、強固に固定を行います。固定は2~3か月行います。根の中の神経が死んでしまえば、根の治療を行います。また、歯ぐきの奥深くまで達していると、保存が難しくなることがあります。

【2】歯の頭の部分から歯根に達するような破折の場合は、破折の程度と型により、治療法が異なります。

歯冠破折
●折れた部分が小さい場合
少し削って破折部分を丸めます。

●神経に達していない破折の場合
折れた破折片を接着するか、元の歯の色に合わせたコンポジットレジンと言われる樹脂で修復します。

●神経に達した破折の場合
神経に達している状況や深さなどによって、歯根が完成しているかしていないか、また受傷の時期からの経過時間の違いによって、薬を貼付し、神経を保存したり一部除去したり、または全部除去するかなど、処置が異なります。

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